2つの広告が2017年5月に日本医師会から新聞紙上に掲載されたそうです。

 

私は知らなかったのですが、日本医師会からで日本歯科医師会からではないことに皆さま注目してください。

 

歯肉の炎症である歯周病にかかると歯周病菌は歯肉の中、つまり体の内部に侵入します。

 

炎症の結果、血管が破れ出血を引き起こします。

 

血管が破れるという意味は、そこから細菌が侵入して血流に乗り歯周病菌は体内に駆け巡ることを意味しています。

 

人間の血管を全部つなぎ合わせると10万キロになるそうです。車も10万キロも乗るとポンコツになると思いますが何と地球2周半の長さだそうです。

 

血管は体の全ての部分に行き渡っていて、心臓からは1分間に約5リットルもの血液が送り出され、その血液は全身を20秒間で循環するそうです。

 

心臓が全身に送る血液の中には、酸素や栄養分が豊富に蓄えられ動脈を通じて全ての細胞に送り込まれます。

 

口腔内から動脈の内部に入った歯周病菌は血液をドロドロにし内部から破壊を始めます。

 

ドロドロになった血液は固まってしまい血管を塞ぎます。

 

これを動脈硬化と呼びます。

 

皆さま、全身の健康のために定期健診、口腔ケアを受けて健康寿命を伸ばしましょう。

 

 

 

日本歯周病学会歯周病専門医 吉川英樹 拝