お知らせ

2016.05.15

虫歯治療の詰め物は宮大工のほぞ組みのようだ

虫歯の詰め物は歯の中に入れるホゾ組みです

虫歯治療の中で比較的多くの歯科医師が毎日あたりまえのように行われている治療方法にインレーという技術があります。

インレーについてはこちらを参考にして下さい。

インレーは虫歯の部分に穴を掘りそこに、銀、金、あるいはセラミックの歯をはめ込む技術で簡単そうにみえますが、実はとても難しい技術なのです。

その証拠に銀歯のインレーの下は虫歯になっていることが多く、歯医者の職人としての技の見せ所です。

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上の写真の小臼歯にはインレーが装着されていますが銀歯の下に虫歯が疑われ銀歯を外すことにしました。

Leica Picture

銀歯を除去すると、その下にはセメントが敷き詰められていました。なにか怪しい臭いがします。

なぜ、こんなにセメントを敷き詰めているのでしょうか?

このセメントの下に虫歯がありそうなので超音波スケーラーでセメントを除去して行きます。

Leica Picture

上の写真をクリックして下さい。かなり大きな虫歯を認めます。

以前の治療で虫歯を取り残してインレーを装着したのかと想像されます。

さらに虫歯を完全に除去した所です。

Leica Picture

何故、このようなマイクロスコープを使った丁寧な治療が普及しないのかというと、やはり保険診療の影響です。

どんなに丁寧にやっても、15分程度の時間でパッパとやっても保険点数は同じなのです。

ちなみに私はここまで麻酔をして1時間かけて虫歯をチマチマとスプーンのような耳かきのような刃物で削っています。

高速回転の器具を使うと神経が露出してしまうからです。

前医をせめないで下さいね。

私も保険診療でしたらとても1時間もかけられないし、虫歯を残し型をとっているかも知れません。

その位、歯科治療とは難しいものなのです。

世間の人は歯科医療について誤解しています。

家具職人さんや大工さんが行うホゾ組みという技術をご存知でしょうか?

釘やネジを使わずに木材を組み込み、柱や家具を作る技法です。

最近ではオーダーメイドの無垢の木を使った家具でしかこれは見ることが出来ません。

とても素晴らしい技術だと思います。素人の日曜大工レベルではこの技術は無理でしょう。

写真は待合室のホゾで組まれているウルムスツールです。

ホゾがしっかりと精密に組まれています。

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私たち歯科医師が作るインレーも数ミリの大きさのものをミクロン単位(20ミクロン程度)で組み込みます。

ものすごい技術力が必要なものなのです。

インレーの適合についてはこちらをご覧下さい。

銀歯の下には虫歯が広がっていた No1

銀歯の下には虫歯が広がっていた No2

銀歯の下には虫歯が広がっていた No3

日本歯周病学会歯周病専門医 吉川英樹 拝

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