正しい歯周病治療を望む
先週、初診で患者さんが見えました。
来院される以前にメールを頂きました。
「歯周病の治療を3年間行っているのですが、治らずに困っています。定期健診に通っているのですが、子供に細菌を移したくないので歯周病専門医に診てもらいたい」という内容のメールでした。
後日、この患者さんが来院されお口の中を拝見し驚きました。すべての歯の周りの歯周組織検査(プロービングというポケット検査)をすると出血があり歯周病がまったく治っていませんでした。
前医の批判はこの業界ではタブーとされていますが、批判ではなくこの業界が良くなることを願っての発言ですのでお許し下さい。
歯周病の治療の原則は歯の周りに着く細菌性プラーク・バイオフィルムを除去することに尽きます。この原理・原則を守らない治療とは一体どんな治療なのでしょうか?歯石は定期的に除去しているようですが治療の本質がぼやけていて格好だけの治療に終わっています。歯周病の治療は歯石だけ取ればよいのではなく、どのように歯の周りを綺麗に細菌がつかないように維持するのかが一番大切なのです。
私が歯周病専門医ですので検索してご来院下さいました。
ありがとうございます。
全力で誠意を持って治療にあたります。

