お知らせ

咬み心地

食欲の秋になり食べ物がおいしい季節です。上顎に総義歯を入れた患者さんが興味深いことをおっしゃっていました。
「この金属床義歯は熱いものを良く感じることが出来て、前の保険のものとは違って具合がいいですよ」 なるほど、お茶、コーヒー、紅茶を飲んでアイスとホットの区別がつかなかったら興ざめで美味しく感じません。
熱いものは熱い、冷たいものは冷たいという感覚が大切です。 このように感じてもらえてとても嬉しいです。やはり丁寧に作られたものは違いがあって当然ですね。
それでは、咬む心地はどうでしょうか? 残念ですが取り外しの総入れ歯は、噛み心地は感じられません。 「アワビの噛み心地、ステーキの噛み心地、手打ちそばの噛み心地」この感覚は総入れ歯では無理でしょう。
なぜかと言うと、この感覚は歯の周りにある歯根膜で感じることが出来るので歯を抜いてしまうと歯根膜のセンサーも失われてしまうからです。 センサーとは感覚受容器とも言って感じることが出来るものです。「味覚」「聴覚」「視覚」「触覚」「嗅覚」これらを五感と言います。これら五感はどこで感じるのでしょうか。
味は舌で味わい、音は耳で聴き、触った時の感覚は皮膚で感じ、匂いは鼻で感じるのですが、これらは感覚受容器でこれら五感は知覚神経を介して脳で認識され感じることが出来ます。
知覚神経とは、末梢の感覚受容器から脳に情報を伝達する経路です。 取り外しの総入れ歯では美味しく食事を味わうことは出来ません。
それから咬んだ時の情報が、脳から末梢の咀嚼筋に伝達され、咀嚼運動が無意識に行われます。強く噛んだり、弱く噛んだり、自由自在に咀嚼運動が行われ、嚥下し食べ物は消化器官に送られます。 この一連の、歯の周りの歯根膜からの情報が知覚神経を介し脳に到達し運動神経を介して咀嚼筋に達し、咀嚼運動が行われる運動全般を神経筋機構と言います。 歯を失い取り外しの入れ歯を入れても上手く咬めないし食事が味気ないのは当然ですね。
日本歯周病学会専門医 吉川英樹 拝

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