1年前に第2大臼歯の歯に神経を取る処置、抜髄と言いますが治療を受け、それ以来痛みが治まらず私たちの医院に御来院下さいました。
治療前

治療後

担当医 | 吉川 英樹 |
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主訴 | 1年前に第2大臼歯の歯に神経を取る処置、抜髄と言いますが治療を受け、それ以来痛みが治まらず私たちの医院に御来院下さいました。 |
期間 | 準備中 |
費用 | 準備中 |
治療内容 | CTを撮影したところ根管充填材が突出していることが解りました。(上の歯の矢印に注億してください) このような異物を突出されると刺激となり痛みがおさまらないのは当然です。 故意にこのようなことになったのではありませんがやはり生体にはダメージが大きいいので、やはり根管治療は丁寧に時間をかけて行うべきだと思います。 写真では下顎管(下歯槽神経・下歯槽動脈)近くに異物がありここを傷つけたら神経麻痺がおこります。 そして、この異物を除去しない限り永遠にこちらの患者さんは歯の痛みから解放されません。 こちらの歯は下顎第2大臼歯なので外側の骨が厚く歯根端切除術の適応ではなく意図的再植術という術式が適応症です。 意図的再植とは、治療のため戦略的に一度抜いて再植する方法をいいます。例えば、歯の根の部分に大きな病巣が出来ていたり、通常の根の治療では治らないときに、一度歯をわざと歯を抜いて、細菌感染したところなどを取り除いたり、病巣をきれいしてから、元の場所に戻す方法があります。 意図的再植術の術式は麻酔をして歯を壊さないように注意深く抜歯して、その歯を口腔外で歯根をカットして、根尖をMTAセメントで充填して15分以内に抜歯窩(抜歯された穴)に戻すというものです。 上の写真では1cm位異物を突出しているのに注目して下さい。 その後8年程度経過しているが異常は認めません。 |
治療に伴うリスク | 準備中 |