皆様、アマルガムという歯の詰め物をご存知ですか?写真のように銀色をしています。

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アマルガムは水銀と銀の化合物です。この水銀は無機水銀なので体に害はないと私は学生時代に教わりました。

有機水銀は人体に害ああることは水俣病等の報道でご存知だと思います。

しかし、どうやら無機水銀だから体に害はないというこの考えは間違っているようです。

アマルガムは、今から200年ほど前に歯科医療の現場で使われるようになり、私たちの診療室では25年前に使わないようになりましたが、患者さんのお口の中には今もなお存在します。アマルガムは原価が安く、操作が容易で安価なことから歯科医師に重宝されてきました。しかしながら、体にとってが最近では体にとって害のあることが解ってきました。

 

 

 

現在、日本の歯科公的機関では、「歯科の詰め物に使用される水銀は構造的に安定しており、身体に害はない」と結論付けています。米国においては、国としては日本と同様の見解を示していますが、アマルガム治療による健康障害について訴訟が多発していることを受け、州によってはアマルガムの使用規制や、危険性について患者に情報提供することを義務化しています。一方、アマルガムの全面規制をしているのがスウェーデンとノルウェーです。また英国では、妊婦への使用を禁止する旨の勧告を出しています。

 

 

私たちの医院ではすでに充填されているアマルガムはなるべくセラミックスかコンポジットレジン充填にやり変えています。

 

体に良くないという理由ばかりでなく中で虫歯になっている場合が多いというのもアマルガムをやり変える理由です。

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写真はアマルガムをコンポジット充填にやり変えたところです。

日本歯周病学会歯周病専門医 吉川英樹 排