5年前の新聞記事です。歯科治療用ユニットチェアの水回路は以前から問題があったようです。

 

 

 

新聞記事を要約すると、ユニットの塩素濃度が水が停滞することにより低くなりバクテリアが繁殖しユニット内の管の内面にバイオフィルムを形成するということです。水は常に循環しないと腐ってしまうということです。

 

そして、ユニット内のホース内のバイオフィルムのバクテリアやウイルスが患者さんの口の中にユニットからばら撒かれる可能性を示唆した記事です。

 

当医院の水消毒システム

私たちの医院ではドイツKaVo社のユニットチェアを16年前から採用しています。

過酸化水素水(オキシゲナル6)を使用した集中水消毒システムと常時水消毒システムの2つのシステムにより、水路管内を衛生的に保ちます。集中水消毒システムは濃度の少し高い酸化水素水を用いて水路管を約30分間漬け置き処理します。

常時水消毒は低濃度の過酸化水素水を用いて、常に水路管を清潔にするシステムです。トリートメントユニットに流れる水が不衛生になるのを防ぎます。さらに、トリートメントユニット内を流れる水は行き止まりがないように設計されており、常に、流動的で溜り水になって不衛生な状態になることを防止しています。

 

常時水消毒システム

インスツルメントとスピットン(うがいをする洗面器)に過酸化水素水を使用し水路管を低濃度に保ちます。

集中水消毒システム

休院前に少し濃度の高い過酸化水素水を30分間水路内に停滞させてバクテリアの繁殖等を防ぎます。

 

ドイツKaVo社のHygiene Video

衛生的なユニットチェアのビデオをご覧ください。