10連休の真っ只中ですが如何お過ごしですか。

 

歯髄の診断はとても難しく確定診断はできません。

そのため、患者さんの訴えを聞いて想像で歯髄炎なのか生理的な症状なのかを判断をして治療をすすめなければなりません。

 

こちらの患者さんも「風を当てると痛い」「水を含んでいる時に痛い」という症状を訴えていました。

元々、アマルガムが充填されていたので詰物の封鎖性が悪いのでしみるのかと判断してセラミックの詰めものを装着いたしました。虫歯は顕微鏡下で観察されませんでした。この時点では歯髄がダメージを受けて治癒不可能かと思いませんでした。

しかしながら、その後も患者さんは違和感を訴えておりました。

 

私は経過観察をしていましたが4年後に根尖部に腫脹を訴えたのでこの部位に細菌感染が起きていることを確信してレントゲンCTを撮りました。

 

 

 

根尖が黒く写っているので、この部分に膿が溜まっています。

 

根管治療終了して3ヶ月後のCT像をご覧ください。治癒しています。

 

 

 

正しい根管治療を行うと9割以上の成功率がある。

 

ところが一方、日本での根管治療は5割失敗している。

 

 

吉川英樹 拝